人工授精を何度か行っても結果が出なかった場合や、卵管がつまっている等問題が見つかったなど、ステップアップとして行われるのが体外受精です。

どのような方法と手順で行われるか、また、その効果と費用の目安をまとめてみました。

体外受精の治療内容

体外受精は、医療の力を用いて体外で精子と卵子を受精させる方法です。

前ページで紹介した人工授精と違いが分かりづらいのですが、人工授精は子宮内に精子を入れてあげる方法。一方、体外受精は、女性の卵巣内から排卵時期の卵子を取り出し、採取した精子とともにシャーレに入れて、体外で受精させます。そして受精した胚(受精卵)をさらに培養液の中で育て分割をさせてから、子宮内に移植して着床させやすくします。

受精を体外で行うことで、精子と卵子を効率よく出会わせることができますし、顕微鏡で受精を確認することができます。さらには、分裂を促し、着床しやすい状態で子宮内に戻すので、タイミングや人工授精よりも、妊娠率が高まるのです。

現在、日本では体外受精で年間12,000人以上の赤ちゃんが誕生しているそうです。日本産婦人科学会によると累積出生児数は10万人を超えたということであり、体外受精は珍しいことではなくなってきているのです。

ただし、タイミング療法や人工授精と違い、排卵誘発での注射の量が多く、採卵の際には膣に針のような管をさして卵子を取り出すという、個人により感覚は異なりますが、痛みをともなう治療です。

1回の料金が高額で患者さんに負担が大きいことも問題となっています。最近では自治体で一部ですが補助金の出るところもあるので確認してみるのをおすすめします。

体外受精の流れ

生理開始日から体外受精(採卵)のスケジュールスタート

生理数日後より必要によって飲み薬や注射で卵胞を複数育てます。

卵子の発育、体温等見ながら排卵日を予測します。

排卵日の確定後、採卵の日程が決まります。必要により、排卵を促す注射をうちます。

採卵当日。採取した精子の用意。卵巣から卵子を取り出す「採卵」が行われます。

取り出された卵子と採取した精子を体外(シャーレー)で受精させます。
受精後、数日間培養します。

肺移植。体に問題がなければ、培養された受精卵を子宮内膜に戻します。

必要により黄体ホルモン補充など注射や飲み薬で着床を促します。

生理予定日から1週間ほどで、妊娠判定を行います。

どんなタイプの不妊に効果的か

  • 人工授精を5回以上行っても結果がでなかった方
  • 抗精子抗体が存在して自然では受精しにくい原因がある場合
  • 卵管が狭窄または閉塞しているなど女性の体に妊娠しにくい要素がある場合
  • 男性不妊(乏精子症、精子無力症、奇形精子症、無精子症など)が考えられる場合
  • 原因不明で不妊の治療法が見当たらない場合
  • 子宮筋腫や子宮内膜症などがあり妊娠しにくい要素がある場合

費用について

1回の体外受精で30万円~50万円程度というクリニックが多いです。

料金は、採卵までの金額30万円肺移植(受精卵を戻す)10万円などと分けられています。

また、1回の採卵で受精卵が多くできた場合、胚を凍らせて保存する胚凍結費用もかかります。

個人によって、排卵誘発黄体ホルモン補充など飲み薬や注射の費用も別途かかります。

体外受精の成功率

妊娠成功率は20~40%だと言われています。体外受精を得意としているクリニックだと成功率30%以上というところもあります。

母体の年齢によっても、妊娠率は大きく変わってくると言われています。

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